日利1%FX 鉄壁の不動心トレードの読書記録
書籍情報
タイトル: 日利1%FX 鉄壁の不動心トレード
著者: NOBU塾
出版年: 2023年6月2日
出版社: KADOKAWA
ページ数: 240ページ
あらすじ: 本書は、著者が長年のFXトレードの経験から編み出した「日利1%」を達成するためのトレード手法を紹介しています。エントリーや利確、損切りのタイミングから、心構えやメンタルトレーニングまで、勝ち続けるための要素が網羅されています。
主要なテーマ: 日利1%を目指すトレード戦略、メンタル管理、エントリーポイントと利確・損切りの方法
対象読者: FXでデイトレードを目指す初心者から中級者まで
感想・評価
印象的な部分:
この本を読んで、著者がまるでお坊さんや仙人のような境地に達していると感じました。エントリーを極力避け、必要な利益を得たらそれ以上はトレードしないという姿勢が貫かれています。
日利1%に相当する3万円の利益を出したら、その日のトレードは終了するという方針が印象的です。たとえ調子が良くても、欲張らずに利益を追求しすぎないという姿勢は、他の投資本でも共通して強調されており、重要な教訓だと感じました。
著者は、自分で結果をコントロールできない長期投資に依存しすぎるのは危険だと考えています。これは短期投資ならではの視点であり、特にレンジ相場や強い上昇・下落局面ではエントリーを避けるべきだという慎重な姿勢が伝わってきました。
まず、レンジ相場はNGで、強い上昇や強い下落局面もエントリーしてはいけない相場です。相場がどちらでもないこと、または局面が変わったことを確認して初めてエントリーの可能性が浮上します。その後、エントリーできない条件がないかを確認し、勝てる局面特有の規則性が見えたときのみエントリーが許されるという慎重なアプローチが強調されています。
ポジションを安易に持たないことの重要性も強調されています。著者は、「エントリーしないポイントを探し続けること」が自分の仕事だと認識しており、どうしてもエントリーしなければならない局面では、他にエントリーを避ける理由がないかを徹底的に探し、それでも見つからなかった場合にのみエントリーするという、非常に慎重な姿勢を取っています。
トレードにおけるメンタルの鍛錬についても、著者は自分の感情を否定するのではなく観察することが重要だと述べています。例えば、イライラしている自分を認識し、その後の感情や行動を観察することがトレードにおいて非常に重要だというアドバイスが印象に残りました。
とはいえ、FXでデイトレードできるほど時間はないので、この考えを参考に自動で執行できるようなシステムを開発するのが今後の私のあるべき姿ではないかと考える。