投資に関する私の現状認識

目次

はじめに

現状の投資に関して、自分の考えを整理する。投資を始めたのは2023年6月で、現在は1年目に入る。

投資に対する認識

現状、以下のような認識を持っている。

  • 短期で儲けるのは非常に難しい。
  • そのため、長期投資が適している。
  • 投資は分散が重要で、時間軸や銘柄の分散が推奨される。
  • 他人を信じるな、自分を信じろ。

最後については補足をすると、**さんが買ったから良い株だとかという理由で買うのは良くない。どういう理由でその株を買ったのかというロジックについて知る必要があり、そのロジックが自分としても理解できるか?同意できるか?今後の参考にできるのか?が重要であり、結果の部分だけ参考にしても、今後のためにはならない。人のを参考にしてもいいが、自分でロジックで組み立て、自分の意思のもとで株を買うべきである。他人の意見に依存せず、自分の意思と判断を持つことが、投資において重要です。

株式投資には様々な方法があり、投資の時間軸に応じて戦略が異なる。以下では、時間軸ごとに投資戦略を整理する。

長期投資

  • 期間: 30年~40年
  • 方針: インデックス株を購入し、放置する。市場の急激な下落には動じない。
  • 必要な知識: インデックス株とは何か、自分が保有するインデックス株の構成銘柄の理解。
  • リスク: 長期的には上昇する可能性が高いが、短期的に急激に下落するリスクも存在。
  • 関連語句: インデックス投資

中期投資

  • 期間: 3ヶ月~3年
  • 方針: トレンドを読み、ある程度上がりきったと判断したら売却する。
  • 必要な知識: 企業分析や市場のトレンドの理解。
  • リスク: トレンドを見誤るリスクがある。
  • 関連語句: 成長株投資、企業分析

短期投資

  • 期間: 1日~2-3週間
  • 方針: 短期的に上昇しそうな株を選定し、タイミングを見計らって売買する。
  • リスク: 短期間で大きな損失を被る可能性が高い。
  • 関連語句: トレード

時間軸と投資方法の違い

長期と短期の投資は、株式という同じ資産クラスを扱っているように見えるが、全く異なる戦略を必要とする。これから投資を学びたいと考えているならば、まずはどの時間軸で投資を行うのかを明確にし、その時間軸に応じた書籍や教材を選ぶことが重要だ。特に初心者であれば、長期投資から始め、中期や短期に進むことを勧める。短期投資は、非常に難易度が高いことを肝に銘じておくべきだ。

基本戦略

長期戦略

  • NISAを活用: 私はeMAXIS Slim 米国株式(S&P500)を購入している。積立枠では毎月一定額を投資し、成長投資枠では年初や市場が大幅に下落した際に一括購入する。具体的には、Fear & Greed Indexが25未満の「Extreme Fear」の時に投資を行う。また、日本の高配当銘柄を8月から10月にかけて買うことも検討している。

中期戦略

  • 成長株投資: 企業のファンダメンタルズ(業績)とチャート分析を行い、買いと判断した場合に投資を行う。ただし、チャート的に売り時と判断した場合は速やかに撤退する。

短期戦略

  • チャート分析とシステムトレード: チャートに反映される市場参加者の意思を読み取り、その動向を捉えるためのプログラム(システムトレード)を構築する。短期投資は非常に難易度が高いため、システムトレードに基づく規律を厳守し、過去データを用いた検証を重視する。中途半端にチャートを信用することは避け、検証結果に基づいて投資判断を行う。

NISAにおける投資方針

NISAでは、制度の性質上、長期保有が推奨される。最低でも5年は保有するつもりで投資を行うことが重要だ。以下に、NISAでの投資におけるポイントを整理する。

  • 手数料の低いファンドを選ぶ: 長期投資では手数料(信託報酬)が大きなコストとなるため、できるだけ低いファンドを選ぶ。
  • 推奨ファンド: eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)もしくはeMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)。ただし、両方持つことは推奨しない。全世界株式ファンドには60%程度米国株が含まれており、S&P500と大きな差がないため、リスクを取ってS&P500に絞る方が良いと考えている。

株は運転に似ている

私は株式投資が運転に似ていると考えています。例えば、時速80kmの運転が危険かどうかは、状況や乗り物(バイクなのか車なのか)によって異なります。運転で重要なのは、次の3点です。
① 周りの状況を確認すること
② それに基づいて適切な判断を行うこと
③ 判断に従って正確な運転操作をすること

これを株に置き換えると、
① 経済指標や、個別株ならその会社の状況、短期ならチャート分析などを確認すること
② それらの情報をもとに、売買の判断をすること
③ 判断に基づいて実際に売買行動を起こすこと
となります。

私のイメージでは、インデックス株の投資は時速30kmくらい、個別株は60〜80kmくらい、信用取引やレバレッジをかけた運用は100〜160kmくらいです。速く運転すれば、より早く目的地(つまり、目標とする資産額)に到達できるかもしれません。しかし、状況を確認せずに速度を出しすぎると、致命的なミスを犯し、取り返しのつかない状況に陥る恐れがあります。

だからこそ、自分が何を運転しているのか(つまり、株に回せる資産はどのくらいあり、どのくらいのリスクを許容できるのか)を把握し、どのような状況にいるのか(景気の状態、指数や個別株の経営状況)を確認し、その状況に基づいて売買の判断を下すべきだと考えています。

参考になった本

長期投資に関する本

マンガでわかる株のキホン

この本は具体的な投資の推奨や手法を提示するのではなく、投資に伴うリスクについて解説されている点が特徴です。また、漫画形式で書かれているため、読みやすい内容となっています。

本書の主な主張として、市場はランダムであり、投資における成功は9割が運によるもので、残りの1割は情報や知識に基づくとされています。しかし、その情報や知識も市場にすでに反映されていることが多く、株価に織り込まれているか、あるいは他の投資家に理解されない限り、株価に影響を与えないと指摘されています。

所感

市場がランダムであるという仮定には多少の疑問を持ったものの、ランダム性を前提としたほうがリスクを適切に認識し、過信せずに済むと感じました。運の要素が強いため、試行回数を増やすことが重要であり、これがインデックス投資の意義に繋がっていると理解しました。

特に第3巻の後半部分で述べられている「成績が良い=優秀とは限らない」という指摘は新鮮な発見でした。数多くのファンドが存在し、その中から選ばれるファンドは過去の成績が良かったものが多いですが、それに基づいて将来も儲かると考えるのは罠であるという点が印象に残りました。

株入門者が、平均点を取ろうとするには良い本だなと思った。下手な絶対儲かるとか本を読むよりよいかなと。

完全に余談で株とは全く関係ないが、同じ作者の書いたCPUの創りかたもオススメである。本人も株投資していて、趣味で漫画を書きたいから書いているみたいな感じなので、生き方としてすごくいいなと思った。

中期

短期