投資における競争優位性
目次
はじめに
この間、2000億円超を運用した伝説のファンドマネジャーの 株トレ ファンダメンタルズ編の本を読んだ。投資方法としては、身近にある企業で良さそうなのを調べるボトムアップアプローチか、今後この分野が伸びるだろうというボトムアップアプローチで企業を見つけて、その企業に対して、四季報などを読み企業業績をファンダメンタルズで分析し、いうアプローチだとは思うが、そこには「戦略的優位性があるのか?」というのがきになったので、以下に個人的にまとめてみることにした。つまり、戦略的優位性とは何か?それはどうやって獲得できるのか?維持できるのか?が重要である。
四季報を読むだけでは競争優位性は得られない理由
四季報は広く利用されている情報源であり、他の多くの投資家も同じ情報にアクセスできます。そのため、四季報の情報をただ読むだけでは、他の投資家に対する優位性を確立するのは難しいです。競争優位性を得るためには、以下のような「+α」の要素が必要です。
- 情報の非対称性: 四季報や他の公開情報は、基本的に全ての市場参加者にアクセス可能です。そのため、それらの情報に基づいて投資を行うだけでは、他の投資家と比較して優位に立つことは難しいです。競争優位性を持つためには、公開情報の中で他の投資家が見逃しているポイントや、独自の解釈を行う能力が求められます。
- 分析力: 四季報を読むだけでなく、そこに記載されているデータや情報をどのように解釈し、将来の業績にどう影響を与えるかを予測する能力が重要です。ファンダメンタル分析の深い理解と、それをどうトレードに結びつけるかの戦略が競争優位性を形成します。
- 心理的要素: 市場では、短期的な感情や市場心理が大きな影響を与えます。群衆心理に逆らう勇気と、冷静に判断を下す能力が持続的な成功に繋がります。これも一種の競争優位性といえます。
- リスク管理: 優れたリスク管理は、持続的に利益を上げるための鍵です。市場が予想外の動きをした場合でも、大きな損失を避けられるようなリスク管理ができるかどうかが、長期的な成功の要因です。
- 継続的な学習と適応: 市場環境は常に変化しています。新しい情報や技術が登場する中で、常に自分をアップデートし、適応する能力が重要です。競争優位性は時間とともに変わるため、それを維持し続けるための努力が必要です。
- 長期的な視点と忍耐力: 短期的な市場の動きに左右されず、長期的なトレンドや企業の成長性に基づいた投資を行うことで、持続的に利益を上げる戦略
つまるところ
四季報による企業分析などはよくやれていることであり、他の人もやっている。だからといって意味が無いとは言えないと思う。分析力については、実際に企業を買ってみて、自分の考えが有っているかを市場で検証してみるしか無いのかなと思う。失敗しながら学ぶしか無いと思う。心理的要素などは、これもまだまだ鍛錬が必要だと思う。大きな含み損を見ても心理的に耐えられるのかなどが含まれていると思う。