SmartCadの分解レビュー: Tile Slimの内部に迫る
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SmartCadの分解レビュー: Tile Slimの内部に迫る
先日、新しいSmartCadが届いたので、昔使っていたTile Slim(2020年モデル)の中身を見てみることにしました。このスマートカードの分解過程と、その中で見つけた驚きについてご紹介します。
分解した製品
使用した製品
分解には以下の製品を使用しました:
- ビー・エヌ IPA アルコール 1l イソプロピルアルコール 純度99.9%以上【注ぎ用とんがりキャップ付き】 脱脂剤 シール剥がし 塗装剥がし ガラスクリーナー 国内生産 (1000ml)
- コスメティックスポイト 注射器型 目盛り付き
分解手順
準備:
- まず、イソプロピルアルコールを少量すくい取り、Tile Slimの隙間に注入しました。
加熱:
- ドライヤーで約30秒間、カード全体を熱しました。これにより接着剤が柔らかくなり、分解がしやすくなります。
分解:
- 隙間にマイナスドライバーを入れて、慎重にこじ開けました。
内部の構造
分解してみると、外見の約7割がバッテリーで占められていることがわかりました。バッテリーは薄い金属の鉄板に覆われており、曲がらないように工夫されていました。これは、バッテリーが曲がってしまうと熱を持ちやすくなるためです。
バッテリーの詳細
使用されていたバッテリーは、Ultralife CP114951 3.1V 380mAhでした。詳細は以下のリンクから確認できます: CP114951 - THIN CELL, 3.0V, 380mAh, 4.0g | Ultralife Corporation
再利用の難しさ
バッテリーが切れてしまったため、このスマートカードはもう使用できません。新しいバッテリーを購入すれば再利用できるかもしれませんが、個人で購入するには難しい状況でした。Alibabaでは同じバッテリーが販売されていますが、最小購入単位が1000ピースであり、個人では手が出ません。
予想外の発見
個人的には、Bluetoothで送信する用のアンテナが内部に入っているかと思っていましたが、実際にはありませんでした。どうやら、薄さを優先するために省かれているようです。
結論
今回の分解で、Tile Slimの内部構造を詳しく知ることができました。バッテリーの占める割合が大きいことや、予想していたアンテナがないことなど、新しい発見がありました。再利用には新しいバッテリーが必要ですが、個人での購入は難しい状況です。分解を通じて製品の設計意図や工夫がよくわかり、非常に興味深い経験となりました。